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山手133番館
2022.10.3

山手133番館 見学会&ミニコンサート無事終了いたしました。

10月1日にみなとみらいホール様と共催した「パイプオルガンと横浜の街 2022」関連イベントが無事に終了しました。
弊社が修復保全のため購入し、今年6月に工事が完了した山手133番。
この山手133番館で弊社が所有する明治期のリードオルガンの演奏会と見学会、また弊社社長による山手歴史ミニツアーも実施させていただき、参加された方々に古き良き横浜の魅力をお届けいたしました。

維持管理の難しさや開発などで失われていく横浜の歴史を保全する活動を、弊社では今後も続けて行きたいと思います。
 
<山手133番館 修復保全プロジェクトについて>
横浜山手の西洋館の多くは維持管理の困難さなどから次々と取り壊され、この30年間で半分以下に減少しています。山手133番館も同様にその危機に直面していました。
2020(令和2)年夏、私たちはこの西洋館を取得し、保存・修復するためのプロジェクトを立ち上げました。
2021(令和3)年3月31日、横浜市の調査によりその歴史的な価値などが 認められ、山手133番館は市の歴史的建造物に認定されました。
修復工事着工からおよそ1年3カ月。本年9月末、全ての修復が完了しました。
 
詳細は、公式YOUTUBEチャンネル「山手西洋館復元チャンネル」をご覧ください!
 
 
<明治期のリードオルガンについて>
●ドーリング商会が輸入したリードオルガン
ドーリング商会は1881(明治14)年に横浜外国人居留地で開業したドイツ系の楽器商で、このリードオルガンは同商会が輸入販売したスミス・アメリカン社製のリードオルガンです。
約130年前に製造された楽器で、優美な細工が施された外観と柔らかく温かい音色が古き良きアメリカを感じさせます。
ドーリング商会が販売したリードオルガンで現存が確認できるのはこの一台のみで、専門家は「居留地の経済活動を伝えるだけでなく、明治期の音楽文化が感じられる貴重な史料」と評価しています。
 
●西川オルガン
西洋楽器にまだ馴染みがなかった明治時代、国産オルガンを最初に製造した人物「西川虎吉」がドーリング商会で楽器製造や調律を学んだのち「西川風琴製造所」を設立。
その後ヤマハ創業者・山葉寅楠もオルガン製造を始めます。
西川は横浜・日ノ出町に工場を建設しピアノの製造も行うようになりました。